一から外国語を学ぶのは、たいへんな苦労を伴います。それは韓国語だけでなく、英語も、フランス語も、ドイツ語も、すべてそうです。これが語学に興味はあっても、なかなか1歩踏み出せない壁になっています。
しかし日本語を母語とする人々、つまり日本語のネイティブにとって韓国語ほどマスターしやすい言葉はありません。
下の3つを見てみれば、飛び越えなければならない壁はかならず低くなっているでしょう。そのときが韓国語の学習を始めるときです。
さぁ、それでは‘マスターしやすい韓国語’を見てみましょう。
日本語と韓国語は語順がまったく同じ!
英語や中国語は日本語とは異なる語順で成り立っています。ですから英語や中国語を話すとき、頭の何割かは語順のことを考えなければなりません。話すときは自分のペースでいいですが、聞くときにはそうはいきません。語順のことと、単語の翻訳を同時に処理しなければならないのです。これが英語や中国語の難しさです。
しかし韓国語は、日本語とまったく語順が同じですので、語順のことをまったく考えないまま、ひたすら日本語の単語を韓国語に翻訳していくだけでOKです。もちろん聞くときも、耳に入ってきた単語をそのまま日本語に翻訳していけばイイのです。つまり100%、単語の翻訳だけに力を注げるのです。
共通する漢字が多く使われる!
中国も韓国もともに漢字を使う国ですが、中国の漢字は日本の漢字とは異なる点が多いです。とくに難しいのが、同じ漢字を使うのに、まったく意味が異なることがあります。例えば、「愛人」=配偶者、「先生」=男性に対する敬称、「手紙」=トイレットペーパー、「勉強」=ムリに~する、などです。
しかし韓国で使われる漢字は、日本の漢字とほとんど同じです。「新聞」「安心」「安全」「講演」「後援」……と同じ漢字を使います。ただ韓国では旧字体が使われるため、その点が難しいだけです。
日本語の漢字 | 韓国語の漢字 | 中国語の漢字 |
---|---|---|
新聞 | 新聞 | 報紙 |
安心 | 安心 | 放心 |
差別 | 差別 | 差異 |
先生 | 先生 | 老師 |
会社 | 会社 | 公司 |
ハングルはローマ字にそっくり!
棒や丸で作られている韓国語の文字(=ハングル)。ぱっと見た感じの印象は難しそうですが、実はローマ字が読めれば簡単なのです。ハングルは、「子音+母音」あるいは「子音+母音+子音」で構成されており、それぞれに音が決められているのです。
だから、子音・母音がそれぞれどのアルファベットに対応しているのかを覚えれば、簡単に覚えることができます。